以前、何かの冊子で見かけた桑名市にある洋館「六華苑」
素敵な外観に惹かれ、いつか訪ねてみたいと思っていました。
「六華苑」は桑名の実業家、二代諸戸清六の旧邸宅です。
この邸宅は、鹿鳴館などを設計したイギリス人の建築家ジョサイア・コンドルの
設計による洋館と和館、離れ屋、蔵などと池泉回遊式の日本庭園で構成さています。
印象的な水色の4階の塔屋は、局面ガラスの窓が沢山あり、とてもメルヘンチックです。
又、和館北側の内庭では庭木の間から蔵や離れ屋をぐるりと眺めると当時を暮らした人達の声が聞こえてくるようでした。
帰りには、泉鏡花の「歌行燈」の舞台となったうどん屋さんで名物の「焼き蛤」をいただいたり、
江戸時代、東海道唯一の海路「七里の渡」の大鳥居を訪ね、
本多忠勝が初代藩主の桑名城跡の九華公園にも足を運びました。
宿場町として賑わってきた桑名市の歴史や文化を偲ばせる街の佇まいに触れ、心に残るいい旅ができました。
A.T